フィードバック機能

生徒の英作文と添削された英作文をくらべて「苦手な文法項目」「語彙レベル」自動分析し、生徒と先生にフィードバックする機能です。特許取得済

フィードバック機能のイメージ
監修者メッセージ

 フィードバック機能(啓林館と共同開発)は、自然言語処理の技術を応用して「生徒の英作文」と「添削済みの英作文」を比較し、間違いのパターンや傾向を示す指導補助ツールです。独自に開発したアルゴリズムと CEFR-Jプロジェクト の研究成果なども利用し、生徒の英作文の成果や変化を可視化します。

 このシステムでは、「文法」と「語彙」の観点から英作文の分析を行います。例えば、ある生徒は「不定詞の間違いが多い」「冠詞が苦手だ」といったことや「1学期と3学期をくらべると、語彙の面で成長が見られる」などといったことがわかるようになります。また、クラスごとに集計することで「クラスの弱点」が明らかになったり、経年で比較することで、生徒の英語力の変化の把握や指導効果の検証などに役立てたりすることができます。

 機械的な処理は100%の精度ではありませんが(特に、学習者の英文の処理はコンピュータには難しい側面があります)、全体的な傾向を客観的に把握するためには非常に有用です。多くの方に使っていただき、ご意見・ご感想をいただければ、より有益な機能になります。生徒の英語力同様、フィードバック機能も少しずつ成長していければと思っています。

内田 諭

九州大学言語文化研究院・地球社会統合科学府・共創学部准教授。認知意味論、コーパス言語学が専門。Vision Quest シリーズ(啓林館)や『オーレックス英和辞典』(旺文社)などを執筆。趣味は海釣り。

生徒

文法分析
  • 過去に取り組んだ英作文の中で、間違いの多い文法項目の上位5項目とその回数を表示。実際に間違った箇所を確認し、該当の文法項目を解説動画で復習することができます。
語彙分析
  • 生徒が書いた英作文で使用されている語彙レベルを「語彙スコア」として算出し、語彙と文法等のクロス分析結果のコメントを確認できます。

先生

文法分析
  • 過去に取り組んだ英作文の中で、間違いの多い文法項目の上位5項目とその回数を、個人単位、学年/クラス単位で表示します。

語彙分析
  • 生徒が書いた英作文で使用されている語彙レベルを「語彙スコア」として算出し、個人単位、学年/クラス単位で表示します。